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カナダのデジタルマーケティング、就職、転職経験談

皆様、こんにちは。PPlaneメンターのSayakaです!
この度は沢山の方々にご参加していただきありがとうございました!イベントも盛り上がってとても嬉しい限りです。今回はメンターShuheiさん&Momokoさんたちに語ってもらったデジタルマーケティングイベントをまとめていこうと思います!
それではLet's go!
お二人のキャリア紹介:

Momoko(以下M):カナダの公立カレッジを卒業後にPost Graduate Working Permit (PGWP)を取得しカナダで有名なタピオカチェーン店:Cha Timeに就職。その後、マーケティングエージェンシーへ転職しデジタルマーケターとして働いている。

Shuhei (以下S):アメリカの大学を卒業後に日本でクリエイティブプランナー、某大手英国ブランドでDigital Marketing Managerなどを経て現在はMontreal発のおもちゃ屋さんでMarketing Directorをしている。
現在の業務内容:

M:ソーシャルメディアが多いですね。FB、インスタ、TikTok、Twitterなど。他にはeCommerceやSEO、WEB分析などの業務もこなしています。デジタルマーケティングと言っても色んな種類のタスクがありますね!プロジェクトによってフォーカスする部分が変わったりしますが、基本マルチタスクすることが多いです。
S:ディレクターの業務はハンズオンタスクや部下と作業することは少ないですね。最終判断を下したり、ストラテジーやプロジェクトの最終チェックをする事が多いです。あとはミーティングに入ることが多いですね!空き時間には個人プロジェクトなどを始めたりしています!
今までの業務で大変だったこと:

S:よく聞くのが自分が嫌いな商品をマーケティングする事が難しい話。でも逆にどうやったらこの商品やサービスを好きになってもらえるか、という視点に立つことができるので興味がなさそうな人の元まで届けやすいと思いました。
マネジメント業務で全員のスキルセットやキャパシティーを把握しておく必要がありますね。
M:過去に小さいチームで大量のタスクをこなす必要があって、1人で3人分の仕事を回していたことがありました。チーム構成はオーガニックソーシャル、ソーシャルメディアマネージャー、コンテンツスストラレジスト、ジェネラリスト。ジェネラリストになることで満遍なく色々なタスクをこなすことができるので柔軟に対応ができますね。
逆にスペシャリストになると1点集中型になってしまうので臨機応変に対応するのが難しいと思います。デジタルマーケティングは常に勉強してスキルアップする必要のある仕事だと考えています。
就活の経験談:

仕事をもらう場合:
S:個人的にカナダでの就職はネットワークが大きいですね!友達や元同僚からの紹介で仕事をゲットすることが多いです。たまにLinkedInやリクルーターから仕事をもらうことがあるけど大勢が集中して応募するから難しかったりします。履歴書が人事まで届かないことが多いので知り合いを通すと見てもらいやすいし、面接まで行きやすい印象があります。
あと、個人的に応募する時はカバーレターをあまり書かないないですね。人や企業によると思います!
M:キャリアコミュニティーやジョブフェアのイベントへ参加したりしてリクルーターと繋がって仕事に繋がるチャンスが上がります。最初の仕事も日本人の繋がりでもらってキャリアをスタートしました!あとレファレンスレターを用意しておくと採用の時にチェックされるのであると便利です。インターンであれば
面接の経験談:
M:履歴書に書いてあることを詳しく聞かれたので嘘はつけないですね。例えば、デジタルマーケティングの戦略やアプローチ、コンバージョンや結果などを細かく聞かれたりしました。ただし、宿題みたいな形でタスクを課せられる面接は怪しいのでさっさと切り上げる様にしています。タスク形式の面接は受ける側の知恵を盗むことに繋がるので注意が必要です。無料で業務をすることになってしまいます。
面接では 必ず企業について質問すること、自信を持って受けること、自己アピールができること。必ず企業リサーチをして質問をリストアップしておくと良いと思います。『特にありません』はNG!
S:趣味が面接で、何回も機会があれば受けるようにしています。慣れると緊張もせずに話せるし、どんなことを聞かれるかチェックもできます。アドバイスとして面接を受ける側が上に立つことによって有利な方向性に持っていける事ができます。例えば自分が担う予定の業務内容やその仕事で難しい事を聞き出して自己PRができます。あとは自分を雇うためにどれくらいの予算があるか聞いたり、会社のマネージャーや働く人に関して積極的に質問したりして興味を示しつつ、相手がどんな感じか探ったりします。
あと、面接の数をこなしていくと最初の5分〜10分で相手が自分に興味があるかが分かります。
ビザ期限を伝えるタイミング:
S:個人的な意見ですが、よっぽどギリギリでなければ聞かれるまでは言わなくても良い気がします。ただし6ヶ月未満や数ヶ月しかない場合は素直に交渉するのが良いと思います。
M:私はPGWPを取得しているので2年以上の就学(PGWP発行対象の教育機関卒業)であれば2〜3年ほどの期間働けるので特にビザの期限については言わなかったです。PGWPである事を伝えました。PGWPや他就労ビザについては詳しくはビザコンサルの方やGovernment of Canadaのウェブサイトをチェックする事をお勧めします!
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/corporate/publications-manuals/operational-bulletins-manuals/temporary-residents/study-permits/post-graduation-work-permit-program.html
給料交渉:
S:応募しているポジションの予算がいくらあるか聞いたり、自分の希望額を伝える事です。例えば、カナダでは一度お給料が年収500万円でスタートしたら1年に数%しか値上げされません。年収を上げるために転職をする事が多いので希望の額をしっかり伝えましょう。
内定に繋がること:
S:応募する会社と関連したバックグラウンドがあることや過去にあったユニークな経験や実績をアピールするのが良いと思います。
M:自分の母国語が武器になるときもあります。例えば会社が日本マーケットをターゲットにしている場合は有効なのでアピールポイントになります。そして日本人で日本の企業やお客さんを理解していることでビジネスを円滑に回していくことができると言えます。
レファレンスを貰う場合:
S:マネージャーより上の立場の人もしくは直近で働いた人からレファレンスを貰うのをお勧めします!ハイヤリングプロセスでたまに電話やメールで確認されることがあります。あと、辞める時に大体はレファレンスは貰えます。
デジタルマーケティングに必要なスキル:
S:あまり使う機会はないけどAdobeCCはいざリタッチや緊急で編集が必要な時に役に立ちます。あと、業務とは関係ないスキルも見せると良いと思います。例えば趣味がバンドのTシャツ集めで面接した会社の人と意気投合することもあります。それで良い印象が残せて共通の趣味があると一緒に働いてみたいと思ったりますね!
M:スキルや知識としてGoogle Analytics、SEO、PPCのCertificatesなどがあるとアドバンテージになりますね!取れるものは取っておくのが良いと思います。あとコミュニケーションスキルが大事です!
未経験からデジタルマーケティングへ挑戦:
S:誰か知り合いを通して仕事を小さいものから初めて経験を積んでいくのが良いかもですね。
M:日本語が有利になれる会社へ応募したり、日系繋がりで仕事をもらってみるのも良いスタートだと思います。
ファイヤー(クビ)について:

クビになる場合:
S:よっぽどのことがない限りはクビにする事は無いですが、試用期間中の3ヶ月でクビになることはあります。クビにされる基準は企業のポリシーに反していたり、業績が悪かったり、チームやマネージャーと非協力的であったりする場合などです。あとは経歴に嘘があったり、スキルアップ・業績が悪くて改善が見られない場合もファイヤーの対象になったりします。
M:カナダでは一度雇わられた後、基本クビにするのが難しいです。しかし、本当に仕事ぶりが悪くて、改善が難しく、他にも問題がある場合は残念ですがクビにされてしまう事があります。
クビにならない為には:
M:履歴やスキルに嘘をつかないこと。常に学ぶ姿勢でスキルアップしていくことが大切だと思います。
S:分からない事は必ず質問してメモに残し常に向上心を持ちながら仕事するのが良いんじゃないかと思います!
インターンについて:

レファレンスレター:
M:レファレンスレターはなくても良いですが、あると何かと便利だと思います。もし過去にインターンした事があれば前職のレファレンスレターをもらっておくと良いかもです。もし無い場合は学校の先生・教授に頼むのが良いと思います。
有給インターンの報酬について:
S: 企業によって変わっていきますが、大体は時給が月給ですね。短期であれば時給で計算されると思います。
その他の質問:

Q: 日本とカナダで共通して求められているスキルや、日本で経験しておいて良かったことは何ですか?
A: とにかくコミュニケーションスキルが大切!円滑に業務をこなしていく為には日本でもカナダでも必要なスキルです。あと、カナダでは言ったもん勝ちなところがあるので自分の為に発言することが大事でそれはジュニアでも経験豊富のシニアでも関係ないです。リーダーシップスキルがあるとカナダでは強みになりプロジェクトを任せてもらえるようになります。そしてそれが実績に繋がったりします。
Q: カナダでは即戦力採用と聞いたことがあるのですが、入社したら本当に社内の人から引き継ぎもなく一人で実務をするのでしょうか?
A: カナダではあまり引き継ぎをすることは少なく、マネージャーやチームリーダーに聞きながら自分流にこなしていく感じですね。なので始めたばかりの頃や分からない事は詳しく聞くようにしています。もしマネージャーが質問しているタスクに関してあまり分からない場合は自分で調べてやることが多いです。基本、セルフスターターで監督があまりいなくても良い状態が好まれたりします。
Q: カナダで一般的に求人数が多い時期、また一次面接から内定をもらうまでにかかる日数を知りたいです。
A: 常に求人はありますが少ない時は冬とかでしょうか。内定をもらうまでに企業によりますが、1週間だったり中には3ヶ月かかったりする場合もあります。
Q: 例えばソーシャルマーケティングだけを経験している人がソーシャルメディア+SEOや広告も業務に含まれたデジタルマーケティング職に転職できるということもよくあるのでしょうか?
A: はい、そういうケースもありますね!ご自身の学びたい意欲とスキルアップをしていく姿勢を見せて証明していけば可能だと思います。注意したいのが盛りすぎて嘘をつかないことですね。バレてしまった時の印象は次の転職先にも響くこともあるので事実をポジティブに伝えるのが良いと思います。
Q: カナダでのデジタルマーケティングのオンライン講座などはどんなプロバイダーがありますか?
A: CouseraやGoogle CertificatesやUdemyなどがあります。
Q: オフラインでの友達作りはどうしていますか?
A: カフェ、飛行機で一緒に座ったお隣さん、コミュニティセンターなど!出会いはどこにでもあって思いがけないタイミングで出会ったりしますね。
終わりに:

イベントの様子
ご参加していただいた皆様、たくさんのご質問していただきありがとうございました。このイベントが皆様の悩みや不安解消へ繋がったことを祈っています。今後も皆様の為になるようなイベントを開催していくので楽しみにしていてください!
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それでは、またお会いしましょう!